目次
家庭裁判所の離婚調停とは 調停離婚 離婚調停のメリット・デメリット
離婚調停の流れ 調停委員について 離婚調停を有利にすすめるには
家庭裁判所の離婚調停とは
離婚調停とは、家庭裁判所で行われる夫婦関係調整調停のひとつです。
ちなみに、もうひとつは、夫婦円満調停です。
この離婚調停ですが、大雑把にいうと、男女1名ずつの調停委員といわれる中立の人を間に入れて家庭裁判所で行う夫婦が離婚に向けて行う話し合いと考えてください。
なので、裁判とは全く異なり、手続きも簡単なので、弁護士をつける必要なんてありません。といっても離婚調停とは違い、財産分与や養育費等の調停では、合意しなかった場合、審判という決定がされますので、そういった調停(乙類調停)の場合は、弁護士をつけたり専門家に相談することも検討してください。
といっても、ここで合意し調停成立となった場合は、調停調書というものが作られ、養育費や慰謝料等の金銭的な支払いを滞納したら、強制執行することができます。
調停申立費用も1200円+切手代(裁判所によって変わってくる)と大変安いので、協議離婚で話が進められない場合は、離婚調停を利用することも検討してください。
とりあえず、夫婦だけで話を進めても埒が明かないという場合は、離婚調停を申し立てることも検討してください。
当サイトでは、この離婚調停のことを中心に、夫婦関連調停についてできるだけわかりやすく解説し、弁護士をつけずに上手に調停を進められるように書いています。
特に、離婚調停を少しでも有利に進められるよう、様々なテクニックを虎の巻として書いていますし、離婚調停をする際に役に立ちそうな本も紹介しています。
これを読んだみなさんのお役に立てれば幸いです。
ただし、場合によっては間違った記述もあるかもしれませんので、当サイトの情報は自己責任でご活用ください。
調停離婚
離婚の方法は、主に「協議離婚」「調停離婚」「審判離婚」「裁判離婚」の4種類があります。
協議離婚とは、調停離婚・審判離婚・裁判離婚によらずに、夫婦の話し合いによって離婚をすることです。離婚の90パーセント以上は、この協議離婚によります。調停離婚は、7~9パーセントほどです。
協議離婚と調停離婚は、基本的には夫婦の話し合いによる離婚なので、裁判離婚の時に必要になる「不貞行為があったとき」のような法定離婚事由は必要でなく、離婚理由なんてなんでもいいし、別にあってもなくてもかまいません。
夫婦が離婚に合意さえすればいいわけです。
とはいえ、決めておくべきことは多数あります。
主な法的なものはというと、親権・養育費・面接交渉・財産分与・慰謝料・年金分割です。
これらを家庭裁判所で、まとめて話をするのが離婚調停です。
離婚調停のメリット・デメリット
離婚調停のメリット
離婚調停のメリットといえば、まず最大のメリットとして、調停が成立した場合には、調停調書という書面が作られることです。この書面に記載された慰謝料や養育費などの金銭的なものを滞納した場合は、強制執行手続きを取ることにより、相手の財産を差し押さえることができます。
しかも、この調停調書の優れているとこはそれだけじゃありません。同じように強制執行できる公正証書にはない履行勧告をしてくれるというメリットがあります。どういうことかというと、調停調書に記載されている養育費等を滞納した場合、家庭裁判所に言ったら、家庭裁判所からその相手に「払いなさい」と言ってくれます。これは、心理的にはかなり効きます。
この履行勧告の制度は、公正証書にはありません。
次に、調停委員という中立の男女1名ずつの人が間に入って意見を調整してくれること。もし、揉めていたら、意見の調整がしやすいということです。また、離婚調停は、基本的には交互に調停委員と話をするためにDV等が理由で別居状態であったとしても、相手と会うことなく進めることができるというメリットもあります。
さらに、、手数料が公正証書の作成と比べて安いこと。公正証書の場合は数万円かかるのに対して、離婚調停でまとまって調停調書が作成される場合は2000円程度ですみます。
他には、何を決めればいいか分からなくてもある程度道筋をつけてくれること、離婚裁判を起こすためには離婚調停が終わっていることが前提なので、離婚調停が不成立に終わったら離婚裁判を提起することができるようになることなどが離婚調停のメリットとしてあります。
離婚調停のデメリット
離婚調停のデメリットとしては、まずなんと言っても、平日の昼間におこなわれることです。つまりは、土日祝休みの人だと、離婚調停のために休みを取らないといけないということです。
次に、離婚調停は、おおよそ1ヶ月に1回のペース(その家庭裁判所の忙しさにもより場合によっては2ヵ月なんてことも)なので、スムーズにまとまった場合はいいが、時間がかかるということ。
さらに、調停委員は中立といえど人間なので、場合によっては敵になったり、自分の意見を押し付けられたり、説教をされることがあり、調停委員の当たりはずれが大きく、場合によっては調停委員のせいでストレスがたまること。
さらに、公正証書を作成する場合で、弁護士や行政書士などの離婚専門家に頼んだ場合は、かなり細かいところまで原案を作成し記述してもらえるようにするのに対して、調停調書では、よほどでなければ細かいところまで記述してくれない。
他にも、戸籍に離婚調停成立日として記載されるので、協議離婚でなく調停離婚したことが戸籍に残ってしまうことなどが離婚調停のデメリットとしてあります。
離婚調停の流れ
離婚調停申立から第1回調停までの流れ
離婚調停の流れを、簡単に説明します。各家庭裁判所の込み具合や考え方等によって若干異なりますので、ひとつの目安と思ってください。
まず、家庭裁判所で離婚調停を申し立てます。
申立後2週間くらいで、第一回調停期日が記載された呼出状が双方の住居に届きます。
それには、第1回目の期日が記載されています。
第1回目の期日は、だいたい申立から1ヶ月くらい後が多いみたいです。もちろん、これらの期間は込み具合により変わってきます。
そして、第1回目の離婚調停の日を迎えます。
調停当日は、遅刻しないように10~15分くらい前には着くようにしましょう。
家庭裁判所に着いたら、待合室で待ちます。
待合室は、夫婦別々ですのでご安心を。
そして、呼ばれたら調停室に入ります。
第1回離婚調停の流れ
調停室には、基本的に申立をしたほう(申立人)が先に呼ばれ入ります。
そこには、家庭裁判所の書記官と男女1名ずつの調停委員がいます。
そして、調停委員等が自己紹介をし、調停の進め方や調停が何なのかというようなことを説明してくれます。
そして、いよいよ離婚調停に入っていきます。
まずは、離婚調停を申し立てた経緯を聞かれることが多いでしょう。
だいたい30分くらい色々と話を聞いてもらったり、質問に答えて、一度調停室を出て、待合室に戻ります。
待合室で待っている間、今度は相手方が調停室に呼ばれ、同じような最初の説明を受け、調停委員が相手方の主張を聞き、こちらの主張も伝えてくれます。
それを踏まえて、相手方の主張を聞いたりしてくれます。
そして、相手方は、待合室に戻り、再び申立人が調停室に呼ばれます。
ちなみに、当事者双方が希望した場合は、こういう風に別々に交互に繰り返しながら調停を行っていく別席調停(交互面接調停)が基本になりますので、このページでは、当事者が同時に調停を行う同席調停の流れについては省かせていただきます。
話は元に戻して、今度は申立人が調停室に呼ばれ、先ほど聞いた相手方の主張などを伝えてくれ、色々な話をきいたり、質問してきます。この時間も基本は30分です。そして、また待合室にもどり、今度は相手方の番になります。
このように約30分を2回ずつ交互に調停をしながら、第1回目の調停は終了します。
1回の調停は、約2時間と考えてください。
まあ、たいていは第1回目の調停が成立することはないでしょうから、次の第2回目の離婚調停の期日が提示され、双方がOKなら、これで第1回目の離婚調停は終了となります。
次の調停は、たいていは1ヶ月をめどに組まれますが、2ヶ月先ということもあるでしょうし、2週間ということもあるかもしれません。
提示された期日が無理だったら無理と言っても構いませんよ。ちゃんとした理由に限りですけど…
この、終了の時点で、次回調停に源泉徴収票等の資料を持ってきて欲しい等の指示や「~について具体的に考えてきてください」といった要望が出されることもありますので、用意しておきましょう。
2回目離婚調停からの流れ
第2回目の離婚調停も第1回目とほぼ同じ流れと時間配分であることが多い。つまり、約30分ずつ交互に2回ずつ話を聞かれるということです。
少し違う点といえば、1回目の離婚調停終了時に用意してくれと頼まれていた資料や考えてきているべきことを踏まえて、第1回目より具体的な話が始まるという点です。要するに、話がより突っ込んだ内容になることです。
2回目の離婚調停で成立することもそれほどないと思います。
たいていは、3~5回くらい離婚調停を成立するまではかかると思っていてください。ちなみに、長い人だと10回なんてのもあります。
2回目で、離婚調停が成立しなかった場合は、3回4回という風に、ほぼ2回目の離婚調停のような感じで、離婚調停が成立、または不成立になるまで続きます。
離婚調停が成立した場合
離婚調停が成立した場合は、調停案を作成してくれますので、確認してください。
決して、納得いかない内容であったらサインしないでください。じつは、この調停案は、たまにかなりいい加減なことがあります。たとえば、細かいが当事者にとっては大事な部分が記載されていなかったりすることがあります。
そういうこともなく、無事、離婚調停が終了したら、だいたい1~2週間ほどで調停調書が郵送されてきます。この調停調書は、とても大切な書類なので大事に保存してください。
調停委員とは
調停委員とは、離婚調停のときに、中立の立場で立ち会って、あなたや相手の主張を聞いて、アドバイスしてくれたり、時には相手を説得してくれたりする人のことをいいます。調停員といわれる事もあります。
よくある誤解に、調停委員は、弁護士といった法律のプロがしているというのがありますが、全然そんなことはありません。もちろん、弁護士や司法書士や行政書士が調停委員をしている場合もありますが、調停委員の多くは法律の素人です。
とはいえ、調停委員という立場で普通は勉強はしていますので、全くもって素人ということもありません。調停委員を長くやっていれば、経験を重ね法律のプロなんかよりよっぽど解決へ向けてのアドバイスができるような人もいます。
さて、どんな人が調停委員になっているかというと、ほんと色々です。たとえば、学校の校長や教頭、弁護士もいるでしょうし、その地域での有識者、地域の長老みたいな人だっています。
調停委員の年齢は、やはり人生経験が豊富な年配の人が大部分です。
離婚調停においての調停委員は、男性が1人と女性が1人の合計2人です。
子供の引渡しの調停などのような、審判が下りる乙類調停といわれるものに関しては、1人ということもあるみたいです。
調停委員の役割
離婚調停において、調停委員はどんなことをしてくれるのかというと、当事者の話を交代で聞いて、その聞いたことを相手に伝えてくれます。
というのも、離婚調停は、基本的に当事者を同時に集めて話をするというものでなく、交代で進められるからです。とはいえ、双方が希望したら、同時に進行することも可能です。
交代で話を聞いてくれるので、調停委員にこの話は相手に伝えないで欲しいといえば、そうしてくれます。
他にも、調停委員の役割は、話を聞いてくれるだけでなく、相場等のアドバイスをしてくれることもありますし、解決案を出してくれることもあります。なので、相手を説得してくれる調停委員もいます。
なかには、カウンセリングみたいにじっくり話を聞いてくれる調停委員もいますし、極力話をじっくり聞くべきだという姿勢を求められています。
なので、調停委員はの役割としては、自分と相手の主張を聞いて相手に伝えてくれ、意見を調整してくれると考えたらいいと思います。
調停委員の真実
調停委員は、中立の立場でお互いの話をじっくり聞いて、その意見を調整し、合意にもっていく重要な役割を担っていますが、調停委員も人間なので全員が同じということはありません。ということは、あたりはずれがあるということです。
最高の調停委員は、全く偉そげな態度を取らず、なんでもないような話までじっくり聞いてくれ、適切な知識を持って色々なアドバイスもしてくれ、お互いの意見を調整して、時には合意案まで出して当事者双方にいいように説得してくれます。
もちろん、このような調停委員が必ずしもあなたにとっていいとは限りませんが、こういうタイプが調停を成立させるには一番いい調停委員でしょうし、ストレスもたまりません。
でも、もちろん、そんな調停委員ばかりではありません。
例えば、とにかく偉そげな調停委員。自分の意見を押し付けまくる調停委員。相手の肩ばかり持つ調停委員。人の話を全く聞かない調停委員。自分は全く悪くないのに説教ばかりしてくる調停委員。何もしてくれないいていなくても一緒の調停委員。相手の弁護士と仲が良くて、一緒になって攻撃してくる調停委員。諦めが早くて、めったやたら調停を不成立で終わらせようとする調停委員。
これらは、実際にいた調停委員です。もちろん、こんなダメ調停委員ばかりではないでしょうが、とにかく、調停委員には当たり外れがあるということです。それどころか、最低限の知識すら持っていない調停委員があまりにも多いです。
なので、調停委員の「法はこうなっています」的な話は怪しいもんなので、すべてを信じないようににしてください。
ひとつの傾向として、70歳を過ぎているようなおじいちゃん調停委員はよく説教します。
もし、運悪くハズレ調停委員になってしまっても、その調停が終わるまでは調停委員が変わることは基本的にありません。ただ、ごくまれに何らかの事情で途中で調停委員が変わることもあります。
ハズレ調停委員にあたると、離婚調停自体がストレスのたまり場になります。でも、仮に偉そげでも上手にまとめてくれたりするなど、いい点はあるかもしれませんので、悲観しないでください。とはいえ、上記のようなハズレ状態に3つ以上該当するようなクズ調停委員に当たったら、あきらめましょう。もちろん、クレームをいうことはできますが、裁判所は閉鎖的な組織なので、クレーム程度では何も変わらないことが多いでしょう。
まあ、調停委員はきちんと中立でじっくり話を聞いてくれ、上手に話をまとめてくれるなんて理想は持たないほうがいいでしょう。
ちなみに、標準的な調停委員は、「とりあえずは中立で、ある程度は話を聞いてくれ、時には説教され、法律的な案もたまには提供してくれ、一応説得はしてみます」というような感じです。
実態として、調停委員の立場上、積極的に説得をしてくれる調停委員はあまりいないようです。そうしてくれるとまとまりやすいのは確かなんですが…
とにかく、調停委員にはアタリハズレがあり、調停委員の実力やスタンスによっては、調停がうまく合意するかしないかある程度影響されるということです。そして、調停委員に不満を持っている人がとても多いというのも事実です。
これが調停委員の実態です。
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